診療科長挨拶

診療科長挨拶

ケガや病気で失われた機能や見た目の問題、そして生まれつきの機能や見た目の問題は、年齢や性別に関わらず患者さんのその後の人生に大きく影響を及ぼすことがあります。滋賀医科大学形成外科では患者さんとご家族に寄り添うだけでなく、患者さんのこれからの人生が今まで以上に豊なものとなるように心がけて診療を行っています。

わたくしたちは切断された組織を再接合する技術(切断指等の再接着)や失われた組織を体の他の部分から補填する技術(遊離組織移植・皮膚移植)を有しており、そういった技術を駆使し機能と見た目の問題に対し治療を行います。

また、口唇裂・耳介変形などの顔面先天異常、短指症・多指症・合指症などの手足の先天異常のような露出する部位の疾患は特に、機能だけでなく、見た目を美しく治す必要があります。顔や手の形、位置やサイズ、バランスなどの形態的な知識をもとに治療にあたります。

今後も引き続き、働きやすい職場環境と患者さんにとって最上の治療を提供できるよう努めてまいります。

滋賀医科大学 形成外科 科長 荒田順

 

滋賀医科大学医学部附属病院形成外科病院教授

                                                               荒田 順